2025年11月から2026年2月までの秋冬にかけて開催される「準備と実践で学ぶ!森づくり編」。
2回目となる「実践編〜自然と触れ合える森をつくろう!」が、2025年12月13日に「憩いの森鉢形」(小山市鉢形)で開催されました。
実践編は、実際の森づくりの現場で体を動かすプログラム。今回は歩きながら森の様子を観察したり、竹炭を作ったり、竹林の間伐に挑戦したりしました。参加者はそれぞれのペースで森を楽しみながら、「竹を切り倒す」「竹の枝を落とす」といった作業にも意欲的に参加していました。
当記事では当日の様子をお伝えします。
竹を有効活用するための竹炭づくりからスタート
今回の活動をサポートしてくださったのは、キラ星農園の篠崎さんをはじめとして、憩いの森鉢形を管理しているメンバーの方々です。

キラ星農園 園長 篠崎尊久さん
小山市内で様々な種類の野菜を栽培しているキラ星農園の園主。安全安心な野菜を育てるため、農薬を使わず自分の目が届く範囲で丁寧に育てており、市内だけではなく東京圏の飲食店でも愛用されている。農業を通して自然と向き合う中で、「人や動物、植物が共存共栄共生できるような場を作りたい!」と2020年から憩いの森の管理をスタートし、仲間たちと一緒に森づくりに取り組んでいる。
自己紹介の後、まずは竹を燃やして炭にする作業を行いました。

大きな無煙炭化器(独自の形状で、煙をあまり出さずに効率良く炭を作ることができる装置)に竹を投入して、どんどん燃やしていきます。

この日は気温が低かったので、参加者は火から適度な距離をとって体を温めつつ、竹が燃えていく様子を真剣に眺めていました。
竹が完全に灰になってしまわないように、ある程度燃えたら水をかけて消火し、蓋をします。
できあがった竹炭は畑の土を良くするために使うそうです。11月29日の準備編で篠崎さんが発表していた「森と畑をつなぐ大きな循環」を実感することができました。
憩いの森鉢形の多彩な魅力〜ニワトリ、ミツバチ、果樹、竹林
竹炭作りの合間に、森の中を案内していただきました。

篠崎さんが森の管理人になる前から、所有者の方のご厚意により、憩いの森鉢形では地域の方々に向けて体験イベントなどが開催されていました。その頃の様子や、森で見られる花と昆虫を撮影した写真が今でも展示されています。説明を聞きながら、憩いの森鉢形の歴史に想いを馳せました。

森の一角に囲いがあり、その中でニワトリを飼っています。エサやりなどのお世話は、森のメンバーが交代で行っているそうです。玄米や穀物を発酵させたエサを与えることで、病気にかかりにくくなったのだとか。

ニワトリたちは、広い場所でのびのびと暮らしています。

篠崎さんが森の管理を始めるきっかけとなったのが、養蜂。ニホンミツバチの巣箱も見せてもらいました。
森の中には梅や栗などの果樹も植えられています。歩いて一周してもそれほどの時間はかからない面積ですが、さまざまな表情があり、とても豊かな場所だと感じられました。
今後はブルーベリーの木を植える計画もあるそうです。森のメンバーがお手入れをしながら目いっぱい楽しもうとしている様子が伝わってきて、参加者は目を輝かせていました。
その後は竹林に移動して、いよいよメイン作業である竹の伐採に挑戦です。
見事なチームワークで真竹を伐採!竹林整備に夢中
憩いの森鉢形には、孟宗竹と真竹が生えています。この日は真竹の竹林を整備しました。

真竹は孟宗竹よりも細めなので切りやすいとはいえ、油断は禁物。ヘルメットや道具を装備し、篠崎さんにしっかりとレクチャーを受けて、2人1組のチームで作業します。
曲がって生えている竹や、年数が経って茶色くなっている竹を切り倒して、竹が密集しすぎないように整理するのがポイントです。
最初のうちは「どうやって切ったらいいのかな?」と探りながら作業していた参加者も、すぐにコツをつかんでテキパキと進められるようになりました。

切り倒した竹は、運びやすいように短く切って集めておきます。

しばらく作業すると、竹林の見通しが良くなりました。
伐採が一段落したところで登場したのは、竹チップを作る機械(チッパー)。こちらも篠崎さんにレクチャーを受けてから、作業に挑戦します。

細い筒状の部分に竹を押し込むと、細かく粉砕されて下から出てきます。切った竹をそのまま放置していてもなかなか分解されませんが、細かくすることで微生物が利用しやすくなり、分解が早く進むのだそうです。
おいしいご飯を食べながら、森での活動について考える

最後は広場に集まって、お昼ご飯です。森のメンバーが、おにぎりや豚汁を振る舞ってくださいました。一生懸命に体を動かした後のご飯は格別!と、参加者から感動の声が上がりました。

感想を共有する時間には「もっとたくさん作業したい」といった声や、「森のメンバーに加わりたい」という声が上がりました。参加者は、森での活動にやりがいや充実感を感じることができたようです。
参加された方に、感想をお聞きしました。
「去年から参加しています。毎月でもどこかに出かけたいので、こういった活動の回数をもっと増やしてもらえたら嬉しいです」
「憩いの森鉢形は広葉樹が多くて、とても素敵だと思いました。他の市でも森林の活動に参加していますが、そちらはスギが多いので、だいぶ風景が違います。最初に木を植えた方の『みんなの憩いとなる森を作りたい』という考えがあったから、このような素敵な場所になったのだと思います」
おやまグリーンアクションプロジェクトでは、2026年1月と2月にも実践編のプログラムを予定しています。活動の場所は毎回変わるので、それぞれに違った森の魅力を感じられるのではないでしょうか。ぜひ、ご参加ください。
- 2025年11月29日(土) 準備編〜森や竹林を活かした取り組みを知ろう!
- 2025年12月13日(土) 実践編〜自然と触れ合える森をつくろう!
- 2026年1月17日(土) 実践編〜竹林を整備しよう!(1)
- 2026年2月7日(土) 実践編〜竹林を整備しよう!(2)








