2025年11月から2026年2月までの秋冬にかけて開催してきた「準備と実践で学ぶ!森づくり編」も、いよいよラストです。
4回目となる「実践編〜竹林を整備しよう!(2)」が、2026年2月7日に「民有竹林」(小山市出井)で開催されました。
実践編は、実際の森づくりの現場で体を動かすプログラム。今回は竹林整備に加え、竹を活用してバウムクーヘンならぬ「バンブークーヘン」作りにも挑戦しました。バンブークーヘンが少しずつ焼き上がっていく様子に、大人も子どもも大興奮!竹について楽しく学びながら、お腹も満たされました。
当記事では当日の様子をお伝えします。
竹林整備に取りかかる前に、太い竹を安全に切る方法を学ぶ
今回の活動をサポートしてくださったのは、ラハイナ・コーポレーションの速水英幸さんです。

ラハイナ・コーポレーション 速水英幸さん
元々はハワイの雑貨を扱う会社だったが、東日本大震災のボランティア活動をきっかけに、地主の管理が行き届かずに放置される竹林問題に衝撃を受け、竹林整備と竹を活用したものづくりをスタート。土地改良材としての竹チップやパウダー、竹炭の製造販売の他、小山市産の孟宗竹や真竹の幼竹を原料にしたメンマ製造などに取り組んでいる。
最初に、速水さんから竹林整備のレクチャーを受けました。
前回のイデイベースでも教わった通り、ポイントは2つ。「太い竹を残して細い竹を切ること」と「緑色の若い竹は残して、茶色くなった古い竹を切ること」です。

イデイベースでは真竹を間伐しましたが、今回切るのは孟宗竹です。孟宗竹は真竹よりも太く、単純に切ろうとすると縦に「割れ」が入ってしまうので、狙った方向と違う場所に倒れて危ない場合があるのだとか。
そこで、太い孟宗竹を切るときは「受け口」を作ります。倒したい側に直径の3分の1くらいの切れ込み(受け口)を作り、その反対側から切り進めていくと、ちゃんと狙った方向に倒すことができるのです。
受け口を作っておいて・・・

反対側から切れば、受け口の方向に倒れます。

また、太い竹は地面から1メートルくらいの高さで切って、そのまま残しておくと自然に枯れることも教わりました。

この後は2班に分かれて「バンブークーヘン作り」と「竹林整備」を行いました。
片方の班が「バンブークーヘン作り」を終えたら、もう片方の班と交代します。
何度も体験した人も、初めての人も、竹林整備に熱中
竹林整備の班は、最初に「竹を切ったことがある人」と「初めて切る人」に分かれて、バランスよくチームを組みました。グリーンアクションプロジェクトの森づくり編が始まったときは初心者だったけれど、経験を重ねてスムーズに作業できるようになった方もいます。そうした方々が初心者の方を積極的にフォローしてくださり、作業を効率的に進められただけではなく、良いコミュニケーションが生まれていました。
全体としての「チーム力」も、森づくり編の回数を重ねるにつれてどんどん向上してきたのではないでしょうか。

小学生のお子さんも、お母さんにフォローしてもらいながら次々に竹を切っていました。

切った竹は枝を落として、竹と枝葉に分けて集めます。あっという間に大きな山ができあがり、参加者は達成感を味わっているようでした。
速水さんによると、今回切った竹は粉砕してチップにしたり、あるいは竹炭にしたりして土壌改良材として使うそうです。竹炭を土に入れると、作物が強く育つのだと教えてもらいました。

竹炭作りと同時に、竹を調理器具としても使う!バンブークーヘン作り
グリーンアクションプロジェクトでは初の試みだったバンブークーヘン作り。枯れ竹を利活用するために竹炭を作りながら、その余熱を使って調理します。速水さんの奥様がバンブークーヘンの生地や必要な器具を準備してくださいました。

バンブークーヘンの作り方はシンプルで、細い竹の先端部分に生地を塗って、竹炭を作っているところにかざして焼きます。このとき、一度にたくさん塗りすぎないことがポイント。薄く塗って焼き、またその上に薄く塗って焼き・・・という工程を繰り返すことで、年輪のような模様ができあがります。
あらためて、竹がいろいろな場面で有効活用できることを実感できました。

最初のうちは、とにかく試行錯誤。生地を塗りすぎてポタポタ垂れてしまったり、炎に近づけすぎて焦がしてしまったりと、ちょっとしたハプニングもありました。それでも、少しずつコツをつかみ、最終的には立派なバンブークーヘンが焼き上がりました。

慎重に竹から外し、輪切りにした断面にきれいな年輪が見えたときは、みんなで歓声を上げました。

さっそく頬張る方もいれば、大切に持ち帰る方も。また一つ、竹林の楽しみ方を知ることができたのではないでしょうか。
「またやりたい」という気持ちが生まれた、森づくり編の集大成
今回初めてグリーンアクションプロジェクトに参加した2名に、感想をお聞きしました。
「初めて竹を切りました。最初は大変な作業だと思いましたが、だんだん枝打ちも上達してきたので、またやりたいです。切った竹の活用方法にも興味があります。速水さんのメンマ作りも見てみたいです」
「これまで、小山以外の場所で何回も竹を切ってきましたが、今回新しく教わったこともありました。バンブークーヘンがおいしかったです」
グリーンアクションプロジェクトの「準備と実践で学ぶ!森づくり編」全4回のプログラムはこれで終わりますが、サポートしてくださった速水さんや「憩いの森鉢形」の活動はこれからも続きます。森づくり編が、身近な森や竹林での活動に取り組むきっかけとなれば幸いです。
3月には、未来の森を育てる仲間をつくる「森づくり団体設立編」のプログラムを予定しています。ぜひ、ご参加ください。









