竹林を整備しよう!(1)|おやまグリーンアクションプロジェクト森づくり実践編

2025年11月から2026年2月までの秋冬にかけて開催される「準備と実践で学ぶ!森づくり編」。
3回目となる「実践編〜竹林を整備しよう!(1)」が、2026年1月17日に「イデイベース」(小山市出井)で開催されました。

実践編は、実際の森づくりの現場で体を動かすプログラム。今回は竹林を観察した後で、竹あかりの制作と竹林整備に挑戦しました。竹林整備に慣れている参加者もいれば、竹を切るのが初めてという参加者もいましたが、協力し合って竹林での活動を楽しんでいました。
当記事では当日の様子をお伝えします。

120年に一度だけ咲く竹の花など、見どころたっぷりの竹林を観察

今回の活動をサポートしてくださったのは、ラハイナ・コーポレーションの速水英幸さんです。

ラハイナ・コーポレーション 速水英幸さん

元々はハワイの雑貨を扱う会社だったが、東日本大震災のボランティア活動をきっかけに、地主の管理が行き届かずに放置される竹林問題に衝撃を受け、竹林整備と竹を活用したものづくりをスタート。土地改良材としての竹チップやパウダー、竹炭の製造販売の他、小山市産の孟宗竹や真竹の幼竹を原料にしたメンマ製造などに取り組んでいる。

まずは速水さんが、イデイベースについて説明してくださいました。以前は荒れた竹林だったイデイベースですが、速水さんたちが整備したことできれいになりました。さらに速水さんは、竹をメンマや「竹茶」に加工するなど、さまざまな方法で活用しています。

その後は竹林の中を歩きながら、竹には真竹や孟宗竹といった種類があることや、その見分け方についてのお話を聞きました。
約120年に一度しか咲かないと言われている、珍しい「竹の花」も観察できました。竹は花が咲くと枯れてしまいますが、竹林全体で一気に花が咲いて枯れるパターンと部分的に枯れるパターンがあり、イデイベースは後者だそうです。
(下の写真で、速水さんの頭上にあるのが竹の花です)

今回の参加者の中には、前回の活動場所だった「憩いの森鉢形」で森づくりと竹林整備に関わっているメンバーもいます。速水さんの豊富な知識に感銘を受けた様子で「今まで知らなかったことを知れた」と話していました。

竹の切り方を教わって、準備は万端!

竹林を一通り観察したら、竹の間伐の手順を教わりました。
ポイントは2つ。1つ目は、太い竹を残して細い竹を切ること。2つ目は、緑色の若い竹は残して、茶色くなった古い竹を切ることです。
速水さんが竹を切る実演をしてくださり、参加者は真剣に見入っていました。

太い竹を残す理由も教えていただきました。竹は1本だけで生えているのではなく、地下茎でつながっています。良いタケノコを収穫するためには、太い竹から地下茎に栄養を送ってもらうことが大切なのだそうです。
普段なかなか見る機会のない「竹の根っこ」が、地下茎とどのようにつながっているのかという説明を受けて、参加者は興味津々でした。

ここからは2班に分かれて「竹あかり作り」と「竹林整備」を行いました。
片方の班が「竹あかり作り」を終えたら、もう片方の班と交代する形で、どちらの作業も楽しめるようになっています。

竹を生まれ変わらせる、竹あかり作り

竹あかりに使う材料と道具は、速水さんと奥様があらかじめ用意してくださいました。
「蕾」「風」「月」「凛」の4種類から好きな柄を選び、型紙を竹にピッタリと貼り付けます。

あとは、型紙のマークの通りにドリルで穴を開けていけば完成です。大きな円は太いドリルで、小さな円は細いドリルで開けていきます。

竹を置く場所、ドリルの使い方など、参加者は試行錯誤しながら作業を進めていました。ドリルに慣れてくると夢中になって作業する人、周囲の人と会話しながら進める人など、それぞれのペースで楽しんでいるようでした。

完成した竹あかりは、とてもおしゃれ。みなさん嬉しそうな表情でした。ご自宅に帰った後、さっそく中にライトを入れて飾ってくださった方もいたようです。

竹林整備では、子どもも大人も大活躍!

竹林整備の班は、数人でチームを組み、安全に配慮してチームごとに適度な距離をとりながら作業を行いました。
速水さんに教わったことを思い出しながら、慎重に竹を切っていきます。どうやって切ればいいか相談したり、経験豊富な人がビギナーにアドバイスしたりするなど、良いチームワークが生まれていました。

小学生のお子さんたちを連れて参加してくださった方もいます。子どもたちは道具の使い方を大人に教わりながら、細い竹を切る作業や、倒された竹の枝を取り払う作業を積極的にやってくれました。その姿は、頼もしいの一言です。

作業時間はそれほど長くなかったものの、大人数で取り組んだので、混み合っていた竹林がスッキリ。森づくり準備編で速水さんが話していた「竹林は人の手で整備すれば見違えるほどキレイになる」を実感することができました。

森づくり準備編のレポートはこちらから

竹林での活動は楽しい!と知ることが、次のアクションにつながる

最後は、今回の活動を振り返る時間です。「竹あかり作り」と「竹林整備」を終えた参加者は、充実した顔をしていました。
お子さん連れで参加してくださった方に感想をお聞きしました。

「環境問題に関心があり、子どもたちにも伝えたいと思って参加しました。放置竹林はあちこちにあって身近に感じる問題なので、活動に参加できてとても良かったです」

お子さんにも聞いてみると「楽しかった!」と元気いっぱいに答えてくれました。竹を切るのも、竹あかりを作るのも、どちらも楽しかったとのこと。「楽しい」という気持ちから始まって、身近な竹林や環境問題に少しでも興味を持ってもらうことができたなら幸いです。

おやまグリーンアクションプロジェクトで2月も竹林整備の活動を行うことをお伝えすると、参加者からはさっそく「次も参加したい」という声が上がっていました。
さらに3月には、未来の森を育てる仲間をつくる「森づくり団体設立編」のプログラムも予定しています。ぜひ、ご参加ください。