2024年のvol.01〜04に続き、2025年もおやまグリーンアクションプロジェクトが始まります。
2025年最初のイベントとなる「夏の公園編 さがしてみよう!公園の生きものと植物」が、9月14日に小山総合公園(小山市外城)にて開催されました。
今回のテーマは「見る・感じる・学ぶ」!
参加者は草花や生きものを観察したり、木工クラフトに挑戦したり、半日のプログラムを存分に楽しんでいる様子でした。
当記事では当日の様子をお伝えします。
小山総合公園で、遊びながら自然を身近に感じよう
小山総合公園は、小山駅西口から車で10分ほど。広い芝生広場や大型遊具、バーベキュー場がある他にも、変わった形の自転車をレンタルできるなど、子どもから大人までさまざまな楽しみ方ができる公園です。
今回は栃木県内だけでなく、県外からも親子連れの参加者が集まりました。

当日の拠点は「ほたるの館 学習館」。
ガイダンスの後は、自然ガイドの久松信介(くますけ)さんのお話を聞きました。くますけさんは、去年の「東島田の森で遊ぼう!」イベントでもガイドを務めてくださった方です。自然に関する豊富な知識を、子どもも興味を持てるようにイラストなどを使って楽しく説明しています。
参加者に手渡されたのは、9つのマスがある「チャレンジビンゴ」。それぞれのマスには「虫を見つける」「鳥を見つける」「どんぐりを拾う」といったミッションが書かれていて、クリアしたものにはシールを貼っていきます。特別なミッションをクリアすると”金ピカシール”をもらえます。

朝のうちはあいにくの雨模様でしたが、くますけさんのお話を聞いて、手遊びでウォーミングアップをしているうちに雨が上がりました。
いよいよ、公園の生きものと植物の観察です!
公園にも、たくさんの生きものたちが住んでいる
「ほたるの館 学習館」を出て、川沿いに歩きながら、どんな植物が生えているかな?どんな生きものがいるかな?と探します。
紫色のヤブランに、青いツユクサ。注意しないと見落としてしまいそうな小さな草花も、名前や特徴を知るとイキイキと輝いて見えます。
「ツユクサの3枚目の花びら」の秘密をくますけさんから聞いた子どもたちは、一生懸命にツユクサを観察していました。

足元にはドングリ。よくよく見てみると茶色いものだけではありません。まだ緑色なのに、しかも枝ごと落ちているのはなぜ?
実はこれ、誰かのしわざなんです。

いきものコレクションアプリ「Biome(バイオーム)」を使おうというミッションもあります。生きものの写真を撮ると、AIが自動で名前を判定して、記録してくれるアプリです。
これは何という木かな?と、大人も興味津々でBiomeを使っていました。

さらに、くますけさんが自然の中に隠した洗濯バサミを見つけるというミッションも。これがけっこう難しい!
洗濯バサミを見つける名人は、やっぱり子どもたちでした。
ノコギリを使って、ブンブンごまを作ろう!
生きもの観察を終えて「ほたるの館 学習館」に戻ってきたら、次は木工クラフトの時間です。
今回作るのは「ブンブンごま」。丸太を1cmくらいの厚さに切って穴を開け、糸を通すだけのシンプルなつくりですが、ブーンと勢いよく回すことができると楽しいので、子どもだけでなく大人ものめり込んでしまう。そんなおもちゃです。
小学校低学年の子どもたちは、授業ではまだノコギリの使い方を習っていないそうですが、怖がることなく積極的に参加してくれました。
危険がないように、くますけさんやスタッフたちがしっかりサポートします。

くますけさんによると、木を切ることによって「切り口からいい香りがする」と実感するのも大切な経験なのだそうです。
振り返りの時間に「何が楽しかった?」と聞くと、みんなが「ブンブンごまを作ったこと」「ブンブンごまで遊んだこと」と元気よく答えてくれました。自分の手でおもちゃを作り、それで遊んだ体験は、きっと子どもたちの思い出に残ることでしょう。

自然との触れ合いで、新しい興味が広がる
普段、公園で遊んだり散歩したりすることは多くても、自然や生きものをじっくり観察する機会はなかなかないかもしれません。
でも、生きものに詳しい人のお話を聞いたり、生きものの名前を調べられるBiomeなどのアプリを使ったりしながら、ちょっと目線を変えてみるだけでも新しい発見がたくさんあることがわかりました。
小さな「楽しい」「おもしろい」をきっかけにして、身近な自然に興味を持ってもらえたのなら幸いです。






